御神木祭について

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式年遷宮と御神木祭

20年に1度の国を挙げての大祭、神宮式年遷宮。新たな宮を造営し、神宝や御装束を新調して、神々にお遷りいただきます。
神宮式年遷宮は、持統天皇4年(西暦690年)に皇大神宮(内宮)の第一回が行われて以来、伝統を守ること1300年を超える大神事。
皇大神宮と豊受大神宮の両正宮、十四の別宮のお建物を新たに建てるための御用材を伐採します。

御神体をお納めする御用材『御樋代木』の伐採『御用材伐採式』から始まる『なかつがわ御神木祭』が令和7年6月、執り行われます。

式年遷宮と御杣山

式年遷宮の御用材を伐り出す山を「御杣山(みそまやま)」といい、第1回の式年遷宮から600年は伊勢の神路山(かみじやま)などが、御杣山でしたが、室町時代以降は長野県と岐阜県にまたがる木曽地方を御杣山として木曽檜の供給を行っています。

御杣山は天皇陛下がお定になり、御杣山から伐採された御用材のひのきで、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の両正宮を始め14の別宮のお建物が新たに建てられます。

御樋代木と三ツ緒伐り

内宮用と外宮用の2本の「御樋代木(みひしろぎ)」は、3人の杣が斧により伐採する伝統伐採技法「三ツ緒伐り(みつおぎり)」により伐採されます。

木曽や裏木曽で、古くから貴重材の伐採に用いられてきた三ツ緒伐りは、3方向から樹の中心部に向けて3人が斧を入れ、すり鉢状に刻みます。幹には外側の3点を残し、、杣頭が「大山の神、左よき横山1本寝るぞー、いよいよ寝るぞー」という掛け声と共に、木を倒す方向の反対にある追弦(おいつる)を伐り放ち、続いて残る 2 点の横弦を断ち伐ります。
伐採が終わると、切り株に倒木の梢を刺し、山の神に対して木の中間をいただいた感謝の一礼をする「鳥総立(とぶさたて)」が行われます。

加子母地区での御用木伐採式で伐採された「御樋代木」は、護山神社(付知地区)に一晩安置された後、市内各所に立ち寄り、伊勢神宮へ運ばれます。

三ツ緒伐りの継承

伝統技法である「三ツ緒伐り」は、「三ツ紐伐り(みつひもぎり)」や「三弦伐り(みつるぎり)」とも呼ばれることがあります。
この技法は伐倒方向が正確で、伐倒による割れも少なく、木曽・裏木曽では、古くから貴重材の伐採に用いられてきました。

通常、木材の伐採はチェンソーで行うため、斧による伐倒の機会が無いことから、市有林を活用し「三ツ緒伐り」の練習を行うことで、中津川市の森林文化や伝統技法の継承を行なっています。

【YouTube 中津川市公式チャンネルより】

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